2026年2月10日、渉外の平田 竜都が、外務省主催のイベント「学生と語る 私の提言」内で行われた「次世代プレゼン・サミット」のファイナリストとして選抜され、プレゼンテーションを行いました。
本イベントは、日本の次世代を担う大学生・大学院生が日本の外交政策や国際情勢に対する理解を深め、外務省や外交官の仕事に触れることを目的に毎年開催されている学生参加型のフォーラムです。
1次審査を通過した6名のファイナリストの一人として、平田は「人間安全保障の 『見える化外交』」と題した提言を行いました。
提言では、国際保健分野における日本の政府開発援助(ODA)が、国民の生活実感と乖離し、十分な理解が得られていない現状を指摘。その要因として、拠出額の算出根拠や支援後の具体的な成果が不透明であることを挙げました。 平田は、透明性と説明責任を抜本的に高めるため、以下の2つの軸で理念を可視化することを提言しました。
- 数字の可視化:拠出前後の評価書公開や、独立委員会による検証(DALYsや経済効果の測定)
- 物語の可視化:支援を受けた現地の「子どもたちの視点」と、支援に携わる「日本の技術や理念」をストーリーとして発信する
データと現場のナラティブを融合させた新しい外交のあり方を訴えました。
発表後の質疑応答では、外交の専門家や有識者である審査員の方々との間で、提言を社会実装するための具体的な方策について、以下のような活発な議論が交わされました。
- SNSを活用したストーリー構築
「秒速で受取手の考えが形成される現代において、どうストーリーを作るべきか」という問いに対し、平田は「インパクトのある画像は認知の第一歩として有効だが、より深い理解へ繋げるための動線設計が今後の課題である」と答え、情報の即時性と正確性の両立について私見を述べました。
- 情報公開のボトルネック
「課題は情報が公開されていないことか、伝わっていないことか」という議論では、自身の経験から「ユース世代が政策提言や議論のために情報を使おうとした際、必要なデータに辿り着けない」点を指摘しました。
- 「隠れた支援」ではなく「伝える支援」の必要性
「批判を避けるために目立たず支援を行えばよい」という現場の考え方に対し、「それでは国民の誇りやモチベーションに繋がらず、長期的には反対意見を招くリスクがある。外交の持続可能性を担保するためには、あえて伝え続ける必要がある」と強調しました。
- 日本にとっての利益と教育の役割
支援の意義を伝える手段として、「健康は国の基礎であり、その上にビジネスの発展がある。UHC(ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ)の推進は日本のビジネスパートナーを育てることでもある」と日本の国益との関連性に触れました。また、一過性の発信に留まらないよう、学校教育の現場を通じた長期的な理解普及の重要性についても議論が及びました。
今回の登壇を通じて、当団体は今後も次世代の視点から日本の国際協力のあり方を考え、社会に発信していく活動を続けてまいります。


