2026年4月9日、ガーナ共和国イースタン州KpongのEnsign Global Universityにて開催された、Brazza International Foundation主催のワークショップのセッションにて、一般社団法人 Reaching Zero-Dose Childrenは、マラリアワクチンに関するコミュニケーションワークショップを実施しました。

ワークショップには、助産師、看護師、コミュニティヘルスオフィサー、伝統的助産師、農村部の医療従事者、地域ボランティアなど、日々最前線で地域の保護者や子どもたちと向き合う約50名の医療従事者が参加し、ワクチンに関する不安や疑問にどのように寄り添い、信頼を築いていくかを共に考えました。

今回のワークショップでは、マラリアワクチンをめぐる医療従事者と保護者との対話をテーマに、ロールプレイ、振り返り、グループディスカッションを組み合わせた参加型のプログラムを実施しました。参加者は、医療従事者役、保護者役、観察者役を交代しながら、現場で実際に起こり得る会話を再現し、相手の不安に耳を傾け寄り添う姿勢や、正確な情報をわかりやすく丁寧に伝える工夫、個人の自己決定権や尊厳を尊重したコミュニケーションの方法などについて学び合いました。

ワークショップでは、ワクチンへの不安や副反応への懸念、地域に広がる誤情報、家族や周囲の影響など、現場で直面するさまざまな課題が共有されました。その上で、一方的に説得するのではなく、まず相手の声を聴き、対話を通じて信頼関係を築くことの大切さを、参加者同士で確認しました。

当団体は、より多くの子どもたちにワクチンを届けるためには、ワクチンそのものへのアクセス拡大だけでなく、地域の中で信頼されるコミュニケーションが欠かせないと考えています。今回のワークショップは、現場の医療従事者がすでに持っている経験や知恵を持ち寄りながら、より実践的な対話の力を育む時間となりました。また、ガーナ全土の異なる環境からの参加者が一堂に会し、コミュニティの枠組みを超えた知見の共有がなされる貴重な機会となりました。

ワークショップ内容の監修ならびに現地でのファシリテーションをリードしてくださった、酒巻医師、阿部医師 (ジョンズホプキンス公衆衛生大学院修士課程在籍、Brazza International Foundationインターン)に心より感謝申し上げます。 

現地で本ワークショップを支えてくださったEnsign Global University関係者の皆さま、そして多忙な日常業務の中で本セッションに参加し、率直な経験や意見を共有してくださった参加者の皆さまにも、深く御礼申し上げます。皆さま一人ひとりの実践と声が、この学びの場を豊かなものにしてくださいました。

地域の最前線に立つ医療従事者の皆さんによる、日々の小さな対話の積み重ねが、子どもたちの健康を守り、予防接種への信頼を広げていきます。私たちはこれからも、現地のパートナーの皆さまとともに、誰一人取り残されない予防接種の実現に向けて取り組んでいきます。

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